注文住宅はまず予算のことから検討すべき理由
自由設計の注文住宅であれば、建物の外観デザインから間取り、そして室内のインテリアや外構部分のエクステリアに至るまで、施主さんのニーズや要望通りにプランニングすることが可能です。そんな魅力的なメリットがある反面、家造りではこだわりが多いほど、費用も増大していくのもよく知られた事実でしょう。実際に注文住宅における建築費の相場は、全国平均で約3500万円。これに土地の費用が加わると、約4500万円にも跳ね上がります。
ちなみにその内訳は、前者の土地が不要な場合で、建物の本体工事費が7割、付帯工事費で2割、そして残りの1割は登記や税金等の諸経費と言われます。また土地購入をする場合には、土地の購入費で全体の3割、建物の本体工事費が5割で、付帯工事費が1割、そして諸経費が残り1割となっています。いずれにせよ注文住宅を希望するのであれば、それなりの資金を準備しておくことが求められます。それではもし予算が足りない場合には、どうすればよいのでしょうか。
まず設計の段階で、なるべく建築費などのコストダウンを意識しながら、プランニングを検討することです。例えば足場の組み立てや塗装部分を減らすために、建物の構造や形状あるいは間取りをシンプルにしたり、延床面積を減らして建物全体の規模を小さくすれば、必然的に建築費を低く抑制することが可能です。予算が足りなくなってもう1つ検討したいのが、住宅ローンを組むこと。この場合でもまず注文住宅で必要な費用をよく理解し、自分たちが準備できる自己資金を把握した上で、月々の返済金額を算出して、借り入れすべき上限金額を知ることが肝心です。